ドブガイの飼育繁殖に挑戦!タナゴの永続飼育に向けて

あそびば

タナゴの繁殖のためにドブガイを導入したけど、意外と長生きしてるなぁ。

これって、もしかしたら繁殖を狙うことも夢ではないのでは?

そんな思いつきから、私が管理する大型ビオトープでのドブガイ繁殖を考えるようになりました。

ここでは、ドブガイ繁殖に向けて様々なことを調べたので、備忘録としてまとめます。

ドブガイ繁殖を計画した理由

そもそも、なぜ私がドブガイの繁殖を目指そうと思ったのかと言いますと、色々と理由がございます。

タイリクバラタナゴを永続飼育したい

我が家では4月からヤフオクで落札したタイリクバラタナゴを飼育しております。

このタナゴの繁殖方法が普通の魚とは特異で、二枚貝に産卵して増えていくのです。

私自身その為にも、ドブガイを探していたのですが、奇跡的にドブガイの生息地を特定できたんです。

結果としては、今年のタナゴ繁殖は大成功でした!

ただ、ドブガイのような二枚貝って継続飼育が難しいと聞いていたんで、すぐに死ぬと思ってたんですよね。

ですが、実際はほぼ死ぬことなく、現在まで継続飼育が可能になっているんです。

とはいえ、ドブガイがわんさか取れるわけではないですから、いつか尽きる危険があるわけですね。

そうならない為にも、この継続飼育ができている現状で、なんとかドブガイを繁殖させていけないか考えたわけです。

ドブガイの繁殖事例がほぼ無い

ただ、いざドブガイ繁殖について調べても、事例という事例がほぼ見つからなかったんですね。

私が調べていて、唯一人工的に繁殖に成功した事例が、ヤフー知恵袋にあったんです。

ですが、それでも実際に繁殖に至った経緯が書かれていなかったので、ほぼほぼ参考になりませんでした。

であれば、このドブガイ繁殖を成功させたら面白そうだな。

といった打算的な考えからも、このドブガイ繁殖について挑戦しようと思ったキッカケです。

まあでも、結局はタナゴの永続飼育が大きいですけどね。

単純に大きなドブガイが魅力的

ドブガイって普通に大きいんですよね。

私がドブガイを見つけるまでに取ってた二枚貝なんてシジミ程度なんで、ドブガイを見つけたときはマジで感動しまくりでした。

あの黒光りする感じがとても美しくて、それでいて繊細なドブガイがとても魅力的に見えたんですよ。

名前こそドブガイって名前ですが、私にとっては本当に素敵で尊い貝なわけです。

こんなドブガイをビオトープ内で繁殖させることが出来たらとても嬉しいんですよ。

言ってしまえば男のロマンってやつですね。

ドブガイ繁殖に必要な環境

さて、ドブガイの繁殖に向けて調べていった結果、以下の条件が重要なのが分かりました。

環境一覧
  • 生息地の環境再現
  • 水温水質の維持
  • 継続的な給餌
  • 複数飼育
  • タナゴやヨシノボリの存在

ドブガイ繁殖条件①:生息地の環境再現

これは調べたわけではないですが、やっぱりいかに生息地と環境を似せるかって重要ですよね。

生息環境と違えば、それだけで死にやすくなりますし、適応するまでは繁殖なんて夢のまた夢です。

少しでも繁殖までの時間を短縮する為にも、生息環境と飼育環境を似せるのは必須です。

ドブガイ繁殖条件②:水温水質の維持

やっぱり水温と水質の維持もまた必須事項です。

私が採集した場所の水温はそこまで低いわけではなくて、普通に用水路の温められた水で生きていました。

なので、私のビオトープでもそこまで水温には気を遣っていません。

事実、今年の高温続きのビオトープで35度くらいまで上昇しましたが、それでも1匹が落ちた以外はドブガイは生きていました。

水温はクリアしましたが、やっぱり問題は水質で、水質が悪化しないように植物濾過能力を強化しました。

私が管理するビオトープ「ネオビオトープシステム」は完全無換水なので、水質が悪化するのはドブガイのみならず、全ての水生生物にとって悪影響です。

生物濾過と植物濾過の強化は積極的に行っていきました。

ドブガイ繁殖条件③:継続的な給餌

どんな生物でも、餌を食べないといずれ死んでしまいます。

私自身、この継続的な給餌が出来ないと予想していて、ドブガイの繁殖はおろか、継続飼育すら困難と考えておりました。

ですが、実際は大型ビオトープにしたことで、その保有する水中内で無数の植物プランクトンが繁殖する結果となっていました。

そのおかげでドブガイは、偶然の副産物の植物プランクトンによって継続的な給餌が可能になったのです。

ということで、この条件をクリアすることが出来た次第です。

ドブガイ繁殖条件④:複数飼育

ドブガイを飼育下で人工的に繁殖させる為には、複数飼育が必須であることを知りました。

そこで私は、現地でドブガイを見つけては捕獲し、2023年9月時点で25匹のドブガイを90cm水槽内で飼育しています。

実際は26匹でしたが、先日1匹亡くなってしまったので25匹に現象してしまいました。

とはいえ、生き残っているドブガイ達は、日々水槽の中を縦横無尽に動き回っているようです。

毎日砂の形が変わっているし、ドブガイが端っこに集まったかと思えば、翌日には散らばっていて、見ていて面白いですよ。

ドブガイの繁殖時期が冬だと書いてあったので、このまま飼育環境下に慣れて、産卵をしてくれたら嬉しいなと感じております。

ドブガイ繁殖条件⑤:タナゴやヨシノボリの存在

ドブガイって厳密に言うと産卵するのではなく、貝の幼生を水中に放出するんですね。

そして、しっかりとドブガイの形になるまでは、タナゴやヨシノボリのエラに寄生しているらしいです。

なので、タナゴは90cm水槽に継続飼育して、連結している隣の60cm水槽にヨシノボリ水槽を設置しました。

これで、私が知る限りの繁殖条件は整えたので、数年間単位で待つのみです。

ドブガイ繁殖の経過報告をお待ち下さい

このドブガイ繁殖計画のスパンは数年単位を見ているので、すぐに結果を求めてはいません。

その間、様々な生活環境が変わるでしょうけど、継続して管理していこうと思います。

あなたがもし、私のこの計画に興味を抱いたのであれば、YouTube版「あそびば」もチャンネル登録しておいてくださいね。

その他にも様々な実験を行っていくので、よろしくお願いします!

それでは、あそびばでした!