メダカ飼育する上で、底床材って気になるところですよね。
そもそも底床材が必要なのか?必要であればどういった物がいいのか?について解説していきますよ。
- 底床材の必要性がわかる
- 底床材のメリットデメリットがわかる
- オススメの底床材がわかる
- 底床材の掃除方法がわかる
メダカ飼育に底床材は必要?不必要?
メダカ飼育をする上での底床材の必要性は、メダカをどういう目的で飼育するかで変化します。
私のように繁殖を主目的としている場合、掃除等のしやすさを考慮すれば、底床材は必要ありません。
底床材を入れずに飼育する方法を、ベアタンクと言います。
むしろ、底床材なんて無くたってメダカは飼育できますから、無理して用意する必要もないというのが私の見解です。
ただ、底床材があればこそのメリットとかもあるわけで、次はメダカ飼育における底床材のメリットやデメリットについて解説しますね。
メダカ飼育時の底床材のメリットデメリット
メダカ底床材のメリット
バクテリアが定着して水質安定につながる
底床材があることで、そこに多少なりとも生物濾過で活躍するバクテリアが定着するようになります。
そうすることで、アンモニア等を分解してくれて水質安定に一役買ってくれます。
また、底床材の隙間に魚のフン等が落ちることで、見た目が汚くなりにくいという利点もあります。
見た目がキレイになる
底床材があることで彩りが出来て、水槽全体の見た目がキレイになったりもします。
やっぱりベアタンク方式の場合、ガラスやプラスチックの底が丸見えで、殺風景になってしまいがちですからね。
逆に言ってしまえば、オシャレ目的で飼育する場合は、底床材は必須とも言えます。
メダカの保護色による色揚げ効果
メダカは保護色を持っています。
ですので、色の濃いソイルを底床材にすることで、メダカの保護色が発動して、結果として色揚げ効果が期待されます。
楊貴妃なんかは保護色の影響を強く受ける種類の1つで、黒いソイルや容器で飼育することで、より朱色が強く出て美しく見えます。
メダカ底床材のデメリット
- 掃除の手間が増える
- 急激な水質悪化につながる(特に吸着系ソイル)
掃除の手間が増える
先程の説明で、魚のフン等がソイル等の隙間に落ちると書きました。
ということは、掃除をする場合にソイルの間のフンを吸い出したりする手間が増えます。
ベアタンクであれば、水槽の隅っこにフンが集まってたりするので、それを吸えばいいので簡単です。
急激な水質悪化につながる(特に吸着系ソイル)
底床材には吸着系ソイルというものが存在します。
代表的なものは赤玉土で、他にもゼオライトとかが有名ですね。
これらの底床材は一定期間の吸着効果によって一時的に水質を安定させるし、見た目もキレイにしてくれます。
ただし、使用期限を過ぎての使用は、急激な水質悪化に繋がったりする危険があります。
見た目はキレイなままで水質が最悪になるので、初心者なんかは気付かないうちにメダカを死なせてしまう可能性だってあるんです。
ソイルを使用する場合は、こういったデメリットも考慮していきましょう。
オススメの底床材8選│特徴を解説
- 赤玉土
- 田砂
- 富士砂
- 大磯砂
- ゼオライト
- 化粧砂
- メダカ育成ソイル
- 荒木田土
赤玉土│メダカ飼育の代表的底床材
メダカと言えば赤玉土と言われるくらいには有名な底床材のひとつですね。
赤玉土はある程度の塊にした土を焼いたもので、もとは園芸用として重宝されてきた土です。
価格も安価であり、大中小のバリエーションも豊富で、尚且つ養分を吸収する能力があります。
酸性に偏りやすい為、アルカリ性のグリーンウォーターにもなりづらいです。
その為、ビオトープ等の底床材として使用すれば、常にクリアな水質を保てるので重宝されています。
ただし、見た目がキレイなだけで、硝酸塩がたまりまくることで、急激な水質悪化に繋がるので注意してください。
また、赤玉土は所詮土なので、長期間水につけていればいずれ崩れてしまうので注意しましょう。
田砂│田んぼから抽出された砂
田砂は名前の通り、田んぼの泥の中に存在する砂のみを抽出した砂になります。
そもそもが微細な為、角が取れているので、メダカをキヅ付ける心配が少ないので良いです。
また自然由来の為、自然な感じが素敵で、黒メダカを飼育するときなんか相性抜群でしょうね。
ただし、砂粒が非常に微細な為通水性がとても悪いです。
最初こそ自然な色合いでキレイな砂ですが、酸欠になると底部分が灰色のヘドロ状態になって悪臭を放つようになるのでご注意ください。
富士砂(細目)│色揚げに最適
富士砂は名前に付いてる通り、富士山が噴火した際に山麓に堆積した火山礫を原料にした園芸用土です。
土とは書いてありますが、砂のようなものですね。
多孔質なのでバクテリアの住処にもなりますし、その黒色によってメダカの色揚げ効果も期待できます。
ただ田砂同様に、酸欠によるヘドロ化に注意です。
大磯砂│金魚飼育ではスタンダード
金魚を飼育していた方なら知名度としてはNo.1でしょう!
もともとは神奈川県の大磯海岸で採集されていたものを指していましたが、現在ではフィリピン産の小石がある場合が多いようですよ。
大磯砂の最大の特徴と言えば、小石なので崩れることがない事です。
また長期間使用できるので、生物濾過で活躍するバクテリアが定着すれば、最強の底床材兼濾材になったりもします。
ただ、水質をアルカリ性に傾けるため、屋外で使用すれば同じくアルカリ性のグリーンウォーターになりやすいです。
ゼオライト│水槽内の悪臭を吸着
ゼオライトは多孔質の結晶性アルミノケイ酸塩で、アンモニアの吸着性に優れています。
生き物である魚はフンをしますし、フンにはアンモニアが含まれています。
それは悪臭を引き起こす原因でもある為、その原因であるアンモニアを吸着してくれるゼオライトはまさに最高の底床材とも言えるでしょう。
しかし、魚の飼育数にもよりますが、最大で半年から1年程度しかその吸着効果を発揮できません。
一応塩水に入れてからその塩を抜く工程を経ることで、再度使用することが可能らしいですが、手間ではありますね。
化粧砂│オシャレ水槽に最適
化粧砂はその名の通り、オシャレな水槽にしたい人向けの底床材です。
ピンク/白/水色など、最初から色がついているので、彩りが出て素敵な水槽を創り上げることが出来そうですね。
ただ所詮は砂なので、定期的に掃除をしないと、酸欠部分がヘドロになったりするので注意です。
メダカ育成ソイル│育成特価の底床材
これは観賞魚用品大手のGEXさんから出てるメダカ育成特化のソイルです。
動植物由来の天然物質フミン酸というものを配合しており、水草等の生育を促進したり、バクテリアの増加を促進してくれたりするそうです。
なので、メダカの稚魚などを育成するのにも向いているソイルのようです。
ただこういったソイル系の特徴として、使用期限がある為、その度に交換する必要ができてきます。
荒木田土│田んぼのような粘土質の土
荒木田土とは、もとは荒川が氾濫した際に堆積していった粘土質の土のことを総称していました。
田んぼのような粘土質の土を荒木田土として販売している場合もあります。
その為、ミジンコが生まれてきたりする場合もあれば、そうでない場合もあるようです。
ただ、微生物が住みやすい環境であることに変わりはないので、メダカの餌が自然と出来上がりやすいので、ビオトープで数匹程度飼育する場合は使える底床材かもしれませんね。
ただし最初に書いた通り、粘土質の土(言ってしまえば泥)なので、長期間泥が舞い上がって泥水のままになる危険があります。
使用には細心の注意をはらいましょう。
底床材の掃除方法
底床材は水槽掃除の際に多少のコツが必要になってきます。
ザックリではありますが、ここで底床材の掃除方法について解説していきますね。
ソイル系の掃除はプロホースが良き
ソイル系を掃除する場合は、適度な水流で水を抜いていく方式が一番良いです。
ただ普通のホースで水を抜いてしまうと、水流が強すぎる為にソイルごと水を抜いてしまうことになります。
それを防ぐのがプロホースというもので、これなら適度な水流によって、ソイル内のゴミだけを吸い上げることが出来るんです。
資金的に余裕があるなら、プロホースを導入してみてはいかがですか?
赤玉土は天日干しで繰り返し利用可能
赤玉土は長期の使用が出来ない訳ですが、天日干しをすることで継続的な使用が可能になります。
やり方としては、水換えをする際に赤玉土を7割程度取り除いてしまい、新たな赤玉土を取り除いた分だけ投入します。
次に取り除いた赤玉土を天日干しで完全に乾燥させます。
完全に乾燥した赤玉土は次回の水換えでまた入れ替えるといった感じです。
これによって、半永久的な使用が可能になりますよ。
底床材はあなたの好みで使おう
底床材についてのメリットとデメリット、オススメの底床材について解説してきました。
私自身は繁殖目的でのメダカ飼育ですので、どうしても水換えの効率を重視してしまうので、底床材否定派からの視点になりがちです。
ただ、底床材にも利点がしっかりありますから、あなたの好みで使用するか判断することをオススメします。
結局のところ、あなたが気持ちよくアクアリウムライフを送れることが一番ですからね。
それでは、あそびばでした。
メダカ飼育するときって、底に何か敷いたほうが良いのかな?
有名なのは赤玉土みたいだけど、他にもなにかあったりするのかな?