そんな感じで、水生生物を飼育している人なら一度くらいは、水換え不要水槽を心の何処かで求めてしまうものですよね。
今回はそんな水換え不要の水槽の作り方を紹介していきますね。
あなたが想像してる以上に水換え不要水槽って簡単に作れるんです!
それでは、いってみましょう!
水換え不要水槽の原理
水換え不要水槽を作る前に、簡単にでもその原理を知っておきましょう。
原理も知らずに作ってしまうと、どこかのバランスが崩れると水槽が崩壊するなんてこともありえますからね。
結論から言うと、大事なのは「濾過」です。
物理濾過
これは魚のフンなど目に見えてわかる汚れを除去する濾過方法です。
物理濾過がしっかりしていれば、見た目のキレイさは保つことが出来ます。
しかし、水槽を維持するのに大事なのは毒素の管理です。
生物濾過
生物濾過とは、あなたの目に見えないような微生物やバクテリアの力を借りて、水槽内に漂う毒素を減らしていくろ過方法になります。
基本的にはリングろ材などにバクテリアを住み着かせて、そこに水を常に流し続けることで、徐々に毒素を分解していってもらいます。
具体的には排泄物から出たアンモニアを亜硝酸塩から硝酸塩の順で弱い毒素へ変換していくんです。
とはいえ、硝酸塩も塵も積もれば魚にとっては毒となりますから、通常は溜まる前に水替えするんですね。
植物濾過
あの魚にとっての毒を、逆に栄養として吸収してくれちゃうのが植物濾過です!
植物が水中に音を張り巡らし、そこに水流を作り上げると、自動的に硝酸塩を吸収してくれちゃうんですね。
簡単に言えば、これら3つの濾過システムが同居していれば、水換え不要の水槽なんて簡単に作れてしまうんですよ。
水換え不要水槽の作り方を解説します
それでは、ここから本格的に水換え不要水槽の作り方を解説していきますね。
水換え不要水槽作りで用意するもの
- ガラス水槽
- 上部ろ過フィルター
- 軽石orハイドロボール
- 水上植物(ウォーターマッシュルーム)
- 生体
- ヒーター(熱帯魚飼育の場合)
どんなものを作るとしても、やっぱり下準備は大事です。
最低限これらを用意してから作成に取り掛かりましょうね。
ガラス水槽を用意しよう
最初に水槽を用意しましょう。
魚が飼えるなら基本的にはなんでも良いんですが、今回は横見もできるガラス水槽を推奨します。
やっぱり魚を鑑賞するのが魚飼育の醍醐味ですからね。
上部ろ過フィルターを組み立てよう
購入したガラス水槽の大きさに合わせた上部ろ過フィルターを購入してください。
購入したら説明書通りに組み立てるんですが、今回はフィルターマットは使わないので放置でいいです!
組み立てられたら水槽の上に置いておきましょう。
軽石を洗浄して上部ろ過フィルターに敷こう
軽石は園芸店で普通に売っているので、それを使用しましょう。
そして、軽石をざっと水洗いしてしまいましょうね。ここである程度微粒子を落としておくことで、水槽の濁りを抑えることが出来ます。
ある程度水が透明になってきたら、上部ろ過フィルターに敷いていきましょう。
半分程度まで敷いたら一旦ストップします。
水上植物を上部ろ過フィルターに植えよう
軽石を半分敷き詰めたフィルターに水上植物を植え付けていきます。
私のオススメはウォーターマッシュルームという植物です。
繁殖力が旺盛なので、日が当たってさえいれば植物濾過能力はどんどん向上していきます。
植物を植え終わったら、根っこが隠れるように軽石で覆って完成です。
2週間~1ヶ月間水を循環して放置しよう
上部ろ過フィルターに植物ろ過システムを作り上げたら、水槽に水を入れて、モーターを稼働させて水を循環させます。
このとき、生物ろ過に必要なバクテリアが存在していません。
ですので、それらを増殖させる為にも、2週間~1ヶ月間水を循環させて放置しましょう。
バクテリアは様々な場所に普通に存在しているので、放置しているだけで繁殖してくれます。
バクテリア添加剤もありますが、やはりその環境に適合して自然繁殖したバクテリアが最強だと私は考えるので、添加剤の使用はオススメしません。
ですが、急ぎの場合であれば添加剤の使用もやむなしと思います。
水槽に生体を導入しよう
バクテリアが繁殖した、いわゆる活きた水が完成した水槽に、いよいよ生体を導入していきましょう!
私のオススメは金魚や熱帯魚です。
金魚ならコメット系や琉金系の比較的泳ぎが優雅な子たちを導入すると良いでしょう。
熱帯魚であれば、カージナルテトラなんかがキラキラしてとてもキレイですね。
熱帯魚を飼育する場合はヒーターを導入しましょう。
ヒーターがあると水温が常に温かいので、冬でも植物が元気でいられるので良いですよ!
水換え不要水槽を作れば基本放置でOK
このように一度水換え不要水槽を立ち上げて、ろ過システムが機能さえすれば、基本的には半永久的に放置することが可能です。
餌やりなんかも、自動給餌器を使用することで定期的に餌の補充だけすればOKです。
とはいえ、どうしても出てってしまうのが水なんですよね。
水はどうやっても蒸発してなくなってしまうので、定期的な足し水をする必要がございます。
高い位置にポリタンクをおいて、なくなったら自動で給水なんて事も可能ではあります。
ただ、そんな手間を掛けるくらいなら、時々ペットボトルに水を入れて給水する方がお手軽です。
といった感じで、完全放置とはいかないですが、非常にお手軽に水槽管理が出来るようになるのが水換え不要水槽です。
あなたもこの作り方を参考にして、オリジナルの水換え不要水槽を作ってみてはいかがですか?
はぁ。水槽の水換え面倒だなぁ。
水換え不要の水槽とか無いのかなぁ。
だけど、魚にとっての水は、人間にとっての空気くらい大事なものだし。
ちゃんと定期的に水換えしないと病気になったり死んじゃうもんね。
生き物を飼育するってことはやっぱり大変だ。